こんにちは。
ご覧いただきありがとうございます。
久しぶりに妊娠にまつわるテーマで書きます。
当たり前という誤解
私は、結婚したら妊娠を望む人であれば
当たり前に妊娠するものだと思っていました。
そして、当たり前に出産して親になり
当たり前にこどもはすくすく成長するものだと。
流産をはじめとする妊娠・出産に関わるさまざまなリスクは知っているものの
それはごく稀なことだと思っていました。
不妊は年齢が高くなると出てくる問題だと思っていました。
そして、それでいて妊娠の知識をしっかり持っていると思っていました。
でも、全部間違いでした。
隣の家族は青く見える
私は最近『隣の家族は青く見える』という
2018年にフジテレビで放送されていたドラマを見ています。
このドラマを知ったきっかけは、私自身が流産をして検索魔になった時に
ドラマHP内に設置された体験談の掲示板にたどり着いたことです。
それを見つけた当時はすごく興味があるものの、
なかなかドラマの内容に触れる機会がなく過ごしていました。
しかし今年の6月末ごろからTVerで配信されることになったのでした。
このドラマでは、様々な境遇の人が出てきます。
- 不妊治療をするもなかなかこどもを授かれない夫婦
- 夫が仕事を早期退職しそれを隠しながら幸せを装い暮らす家庭
- こどもを持ちたくないのにこどもと暮らすことになってしまったカップル
- 男性同士のカップル
それぞれの境遇を何となくわかっているつもりでみはじめましたが
「そうなんだ!」と気付かされたことや学ぶことがたくさんあり
きちんと理解していないのにわかっているつもりでいることは多いのかも…と感じました。
はかり知れない悲しみ
なかでも「不妊治療をするもなかなかこどもを授かれない夫婦」は感じることが多くありました。
この夫婦はこどもが大好きで妊娠を望むも、不妊症と診断されてしまいます。
タイミング法や人工授精にトライするも「リセット」を繰り返してしまい
体外受精のステップに上がってやっと妊娠をすることができました。
胎児の心拍確認後、両家の親にも報告してみんなで喜んだのも束の間…
ある日 完全流産をしてしまいました。
「染色体異常」「実はよくあること」「誰のせいでもない」などと言われても
自分を責めずにはいられない気持ちはあの時の私も同じでした。
でも、長い不妊治療の末に授かった小さないのちを失ってしまうことがどれだけ辛く悲しいものか
私にははかり知れません。
無知の怖さ
私は自分が妊娠と真剣に向き合うまで、何人の人を傷付けただろうと思い青ざめました。
この記事のはじめにも書きましたが、
私は結婚したら妊娠を望む人であれば当たり前に妊娠して出産すると思っていました。
だからこれまで、既婚者や新婚の人に対して
「こどもはつくらないの?」「妊活の話してる?」「お子さんはいらっしゃるんですか?」
などと聞いてしまっていたのです。
私が流産を経験した時、とても悲しくなった言葉がいくつかありました。
それは、私を傷付けようとして発せられた言葉ではありません。
その人なりの慰めの言葉だったのだろうと思います。
でも、それでも私はとても傷付きその人たちに対して負の感情を抱いてしまいました。
自分がこどもについて聞かれたり、慰めの言葉をかけられる立場になってはじめて
なかなかこどもに恵まれない人がこどもについて聞かれることの辛さを知りました。
そして、無知の怖さを痛感しました。
知識を持つ怖さ
無知であることと反対に、知識を持ちすぎることも怖いですよね。
私は喜びと不安が共存していると、不安の方にばかり気が向いてしまいます。
妊娠したことの喜びを上回って、リスクへの脅威に慄くのです。
少しでもリスクがあれば一切近づかない・やらないようにしようと神経質になります。
妊活直前の今は、新型コロナウイルスへの恐怖心がとても強く
自分自身だけでなく旦那さんや両親や、
また仕事での通勤やプライベートでのお出かけなどでの感染リスクがとても怖いです。
妊娠することができたら、それに加えてまたいくつかの不安と戦うことになるのだと思います。
「もし◯◯だったら…」「私は◯◯になるかもしれない…」と
何かをする前から不安に支配されてしまうのです。
このように、知ったことによって必要以上に怯えてしまう点も悩ましいところですが
やはり知らないままでいるよりは良いのかなと今は思っています。
気持ちのおさまる場所
私は、化学流産も含めるとこれまでに2度の流産経験があります。
1度でもあまり聞かないのに、2度となると私の体がおかしいのではないかと不安になります。
次の妊娠が怖くなります。
自分の性格や環境が良くないからお空に帰ってしまうのかなとも思ったりして
モヤモヤを消化できずに溜め込んでいるとさらにモヤモヤが増していき
どんどんどんどん自分が嫌いになっていきます。
自分自身を嫌いな人のところに行きたいと思う子なんていないと分かっているからこそ
どうしたらいいのかがわからなくなって 最近、気持ちが爆発してしまいました。
次の妊活までに、モヤモヤや気持ちの整理やいろいろなものを
しっかりおさめていかないとと焦っています。
でも、おさまるところがあるのかどうかもわかりません。
ただ出来ることは、強く信じることだけです。
きっと大丈夫だと。
今はそれだけを、私は努力してやっていきます。
知ることのできる場所
自分が経験していないがゆえ、わからないことや想像が難しいことはわんさかあります。
私は知らないがために、気付かぬうちに人を傷付けてしまっていた可能性があります。
そのことへの後悔で、勝手ながら辛くもなりました。
だから、もっと多くの人が傷付けたり傷付けられたり後悔したりする事が少なくなるといいな
という思いも込めて引き続きこのブログで発信していきたいと思っています。
次のこちらの記事では実際に不育症検査を受けたお話をしています。
お読みいただきありがとうございました。