こんにちは。
お読みいただきありがとうございます。
今回も彼氏を略奪されかけたお話の続きです。
▼前回のお話はこちら
N子がやってくる
ホワイトデーの一件から数日後、N子が関東に越してきました。
引越し先は何と、パリピの家から徒歩8分!
いやいや、そこ都内でもないし勤務地それなりに遠いし絶対パリピん家に夜這いする気じゃん!
そしてなんと、新居の入居可能日まで5日あるそうなんですね。
え、なんでそんな早く越してきた?と。
あんたいままで住んでたの実家よね?と。
とにかく5日間部屋がないから泊めてとなぜかパリピに連絡してきたのです。
いや、同期女子わんさかいるやん。
つかビジネスホテルでも行けよ。
もちろんパリピは二つ返事てOKしていたのでした。は?
せっかくだから、前回地元を案内してくれたN子にお返しとしてこっちの観光案内しない?
そんで【私】も5日間俺ん家にいれば心配ないでしょ?
あー絶対嫌だねぇ!
パリピは私の親がめっちゃくちゃ厳しい(子離れできない系)と知っているので
私が5日間外泊できるなんて絶対思ってないとこがクソっ。
とりあえず断るも、観光案内だけは頑なに引き下がる気配がなく渋々了承することに。
観光案内という苦行
さて、N子がやってきました。
到着早々からパリピの隣を死守しているN子です。
まぁ、こっちも秘密にしてるし先に好きになってたのN子だしな。
つかお前(パリピ)がちゃんとしろよ!鼻の下伸ばしてんじゃねぇクソ男。
東京やら横浜やらを1日かけて満喫し、そのまま私もパリピの家に泊まる羽目に。。
さて、なぜパリピの家に泊まることになったかと言いますと…
それはそれは苦行だったんです観光案内が!
常にパリピの腕を組んで隣を歩くのはもちろん、食事中など4人席の時も
パリピが私の隣に座ろうとしようもんなら
なんでパリピそっちに行くの?
私の隣座ってよ!
【私】は別に一人でいいじゃん!
やばない!?
じゃあ【私】がN子の隣行きなよ。
俺一人でいいから。
違うんだよBAKA!
パリピの向かいに座ることも許されず、常にN子の隣&向かいに居させられた私でした。
そんなん朝から晩までやってるもんですから、体調が悪くなり
何度も帰りたいと申し出たもののパリピに帰宅を拒まれていたわけです。
N子のために頑張ってと。
絶対私いない方がN子楽しいと思うけどねww
それで、やっと帰れると思ったら
顔色悪いしもう遅くなっちゃったし、送ってあげられないからさウチ泊まりなよ。
ここからはウチの方が近いし一人で帰すのが心配で絶対嫌なんだ。
どの口が言ってんだテメェ!
とは言えその時は本当にフラフラで吐き気もめまいも頭痛もあって
よく立っていられるなってほどだったんですよね。。
パリピがいうように、その場所は私の家まで2時間半かかるけれど
パリピの家は30分もあれば着くということで、とにかく早く横になりたくて
パリピの家に泊まることにしました。
この時の判断は大間違いでした。
パリピの家に3人泊
彼の家に向かう道中、N子はテンションMAX!
私こうやって両手を繋いで歩くのが好きなの〜!
とかいって私とパリピの間で繋いだ手をブンブン振り回す女。
パリピの家に到着しN子が1番風呂に入っている間に、
パリピが私をロフトにあげて私の体をマッサージし始めると
なんと秒速で風呂から出てきたN子が登場!
いいなー私もそこでマッサージしてもらいたーい!
ほら、【私】は体調悪いんだしお風呂入りな〜。
と風呂場に追いやられました。
じゃあ1番に風呂入らせろ。
やっと寝る時間です。
パリピはベッドの下の地べたに寝袋を置きそれで寝て
私とN子は2人並んでベッドで寝ることになりました。
もちろん私は壁側でN子はパリピ側です。
ご丁寧に、私に背を向けてしっかり寝顔を彼に見せています。
私はその日の膨大なストレスもあってかあんなに全身で疲れたのに
全く眠れる気配がありませんでした。
2人の寝息が聞こえたころ、そ〜っと上半身を起こすとすかさず
眠れないの?
起きてたんすか!?
いや、大丈夫。
もうちょっとしたら眠れるからごめんね起こしちゃって。
何故か彼も目を覚まし、
【私】眠れないのか?俺もそっちに行くよ。
と謎発言。しっかり寝ぼけやがって…。
嬉々としてN子がパリピを迎え入れ、シングルベッドに3人川の字で寝ることとなり
私はN子に潰される形でなかなか眠りにつけませんでした。
もちろん私→N子→パリピの川
地獄の翌朝
絶対起きてるだろ!な寝顔をパリピに向け続け欲しかったであろう
パリピからの「天使の寝顔」という言葉ももらえて嬉しさ爆発のN子と対照的に
深夜3時過ぎに眠りにつき、早朝4時に目を覚ました私は絶不調です。
ちなみに、4時から何をしていたかというと
それはそれは忍者の如くそぉ〜っと起き上がり、パリピが昨晩脱いだ寝袋をロフトへ投げ入れて
ひとり三角座りをしながら一点を見つめておりました。
その日もまた3人で遊ぶという予定になっておりましたが
満身創痍の体に鞭打てず途中で帰りました。
ちなみに…N子は入居可能日当日の夜までパリピの家にしっかりと居座っていました。
パリピ曰く、いかがわしいことにはなってないとの事でしたが
もはやどうでもよかったですw
終電問題
私は仕事柄ほとんど毎日終電で帰っていました。
とはいえ、私が住んでいた実家は勤務地まで片道2時間かかるだけでなく
終電が早い!
なので、他の人はまだ働いているのに私だけ帰るということが多くありました。
初めのうちはみんな理解してくれて「早く帰りな!」なんて言ってくれたものの
次第に「え、帰るんだ。先輩も残ってるのに」と顔が言ってるんですねぇ。
もちろん朝早く家を出て始業時間のはるか前から仕事をしていましたが
誰も見てないんですよねぇ、朝のおこないなんて。
そんなことが続き、パリピの家に時々泊まらせてもらうことになりました。
遅くまで残って仕事もできるし、彼氏と長く一緒にいられて一石二鳥ですね!
でもそんな上手くはいきません。
ある日、夜中でも食べられるような簡単なものを作ろうとキッチンに立つと
玄関の扉がガタガタと音を立てました。
ねぇねぇねぇねぇ!今なんかドアがガタガタしたよ!
怖い!見てきてお願い!
ああ、N子だよ。
ちょうど今LINEきて、キムチ漬けたから届けてくれたらしい。
は?
え、こういうことよくあるの?
うん、ほぼ毎日何かしら届けてくれるよ。
ちょうど良かったね。これも食べよう!
は?食わねーけど。
それからしばらくパリピの家に泊まるのはやめて同期女子の家にお世話になりました。
数日後、社内コンテストを翌日に控え練習のために終電を逃した私は
同期女子のあてがなくパリピに泊めてほしいとお願いしました。
了承を得てパリピ家の最寄駅に着くとLINEが…
ごめん、実はひどい風邪をひいてて大丈夫だと思ったんだけどやっぱりうつしてしまうといけないからN子の家に泊まれるかな。
明日本番だし、ここまで来てもらったのに本当にごめん!
コロコロしちゃうよ★
普通に考えて、私と彼が付き合っていることを知らないN子も
何で突然押しかけてくるんだってなるじゃないですか。
どう説明したらいいのかと頭をフル回転させ、駅でN子に送るメッセージを考えていると…
あ、いたー!
お疲れ様。大変だったねぇ。
パリピから連絡もらって迎えにきたよ。
え、あいつなんて話したんだ…。
もう付き合ってるって言ったのか…?
だとしたらこんなニコニコしてるわけないしなぁ…。
頭が機能せず、うんとかそうなんだとかとりあえずありがとうとか言ってN子について行きました。
突然ごめんね。
パリピはなんて言ってた?
ああ、終電逃して泊まるところがなくて困ってるから泊めてあげてって。
だよねー!
好きな人の頼みはもう理由なく受けるよねー!
初 N子のお家
私がお風呂から出るとなにやらN子がレモンを切っていました。
何してんの?パックでもすんの?
美意識高いね。
ちがうよ〜となんか凄いウキウキしてる気がするN子。
まぁずっと実家暮らしだったN子が、久しぶりに誰かが自分の家にいるって嬉しいよな〜
なぁんて平和に思っていました。
レモンの正体
翌日のコンテスト当日、私は3つほど賞をもらうことができました。
帰りがけにふと目線を向けた先には、まだ咳をしているものの
多少回復した様子のパリピがいました。
昨日は本当にごめん。
今日凄かったね!おめでとう!
ちょっと咳が残ってるけどもし良ければお祝いしたいからうちに来ない?
いいよー!
どんなに怒っても許さないと思ってもやっぱり彼氏なんで許してしまう私でした。
そしてパリピの家に入るなり目に飛び込んで来たもの、それは…
ハチミツレモン!
こ…これは…。。。
ねえ、、、ねぇこれどうしたの?
ああ、なんかN子が朝イチで持ってきてくれたんだよ。
効いたわぁ。ハチミツレモンすげぇな!
え?でもN子、朝私と一緒に家を出たよ。
うん、なんか凄い早い時間に来たみたいでドアにかかってた。
知らなかったぞ…。
そんなん早く出てちょっとこれ届けたいから云々と言って一緒に寄っても良かったのでは…。
あ、もうそれすら嫌なのか。ひとりで育みたいのか、愛を…。
みなさんおわかりのとおり、前の晩にN子がレモンを切っていたのは
パリピのためにハチミツレモンを作るためだったのでした(白目)。
毎日のようにごはんやお菓子やいろいろなものを作っては届け愛を捧げるN子。
それを気付かぬふりで甘いところだけを舐め尽くすクソ男パリピ。
クソ男の彼女私…。
続きはこちらからご覧ください。
お読みいただきありがとうございました。