こんにちは。
ご覧いただきありがとうございます。
今回は2度目の妊娠のお話です。
▼1度目の妊娠・化学流産のお話はこちら
妊娠の検査前
前回同様 今回も、数日前から兆候がいくつかあったため
妊娠検査薬を使わなくても妊娠に気付いていました。
しかし、コロナ禍で新婚旅行も行けず悲しい出来事もあったため
緊急事態宣言が明けるのを待ってから旦那さんと近くの温泉に車で旅行へ行きました。
縁結びで有名な神社にて安産のお守りを受け、祈願もしてホテルに向かいました。
おチビちゃんが一番大切ですから、
美味しそうなお酒もお刺身もカフェイン入りのデザートも我慢しました。
胎嚢の確認
後日 妊娠検査薬を使用すると、思った通り陽性反応が出ました。
家の近くの産婦人科を検索し 予約をして、ワクワクしながら検診の日を待ちました。
そして予約日にドキドキしながら病院に向かい、
エコーで無事に胎嚢の確認ができました。
前回はここで壁にぶつかってしまったので、
モニターに黒い丸がはっきりと映った時は涙がこみあげ震えました。
形も大きさも問題ないね。
次回は2週間後に見せてください。
急いで旦那さんにLINEで報告しました。
胎嚢見えたよ!大きさも形も問題ないって!
良かった。泣きそうになっちゃったよ。
やった!改めておめでとう!
俺も泣きそうだよー。
家に帰り旦那さんにエコー写真を見せてワイワイと喜びました。
それからは少量の茶色いおりものが出る時はあれど、すぐに止まるため気にしませんでした。
つわりは日に日に強くなっていきましたが、嘔吐するほどではありませんでした。
お腹のおチビちゃんのためならなんだって耐えられる!
緊張の心拍確認…
次の検診で心音が確認できるか、ここが2つ目の壁でした。
この壁を越えて安心したいと思いすぎるがゆえに、不安は日を増して増えました。
そして2回目の検診の日、私はずっと嫌な予感しかしませんでした。
旦那さんはその日、弟との予定があったため先に送りだしました。
家にいて座っているのも心許なく、その辺を歩き回ったり片付けをしたりテレビをつけたり…
とにかく怖くて一人で病院に行くのも心細くて、
旦那さんからおさがりでもらった服を着て散歩でもしようと早めに家を出ました。
予約の時間が近づき 病院への道中、何度も怖くて立ち止まり予約を延期しようとも思いました。
待合室でも何故かずっと体が震えていました。
心臓動いてないね…。
胎嚢の大きさも今の時期にしてはかなり小さめだから、
もう成長は難しいと思います。
流産ということですか?
一度で判断はできないので、1週間後にまた見せてください。
そこでどうなるかという感じです。
ただ、本当はそうするんだけど…うーんやっぱり難しいと思っていいかもね。
頭を殴られたような衝撃というものをその時受けました。
絶対に泣くもんかと思っても涙が溢れ出してしまいました。
先生は、私にティッシュを必要以上に差し出してきてはさらに話を続けました。
今言う事じゃないんだけどね
・自然排出と手術の内容
・自然排出と手術のメリットデメリット
・自然排出を待てる期間
・流産の習慣性を検査する場合
…等々
ショックでどうにかなってしまいそうなのに、先生の話す内容は全て頭に入りました。
そして私は、予感が当たってしまった事とそんな予感を受け止めてしまった自分を責めました。
お会計が済んで外に出ると目の前は嵐のような大雨でした。
旦那さんへの報告
嵐のような雨の音に囃し立てられ 大泣きしながら家に帰り
旦那さん達がみている映画が終わる時間まで待ってから電話をしました。
赤ちゃん、心臓止まってた。
もうほとんどだめかもって。
私、またダメだった。
ちゃんと落ち着いて伝えるはずだったのに、一言話した瞬間から堰を切ったように涙が溢れ嗚咽が止まりません。
え、それは確定?
今すぐ帰るから。
雨だからあせって帰らなくていい。
とにかく早めに帰るから。
早めに帰ると言う言葉を信じて旦那さんの帰りを泣き喚き、過呼吸になりながら待ちました。
孤独とおチビちゃんへの罪悪感でどうにかなってしまいそうでした。
泣きながら旦那さんを待ち続けて1時間半が過ぎた時、LINEが来ました。
映画の後、お菓子を買って仕事の話したから今から帰るね。
ごめんなさい、欲しいって言っていたお菓子は売り切れてたから別のを買いました。
…すぐ帰るって言ったよね?
私、2度目の流産なんだけど前回のこと忘れたのかな。
電話であんなに泣いていた妻をほったらかして、仕事の話なんてできるんだ…。
せめてこんなに孤独にさせたんだから約束くらい守れよ。
予約するって言ったのもやってなかったのかよ!
昨日まであんなに大好きだった旦那さんに、その瞬間この上なく失望しました。
すごく死にたくなりましたが、まだおチビちゃんがお腹の中にいるのに
私が殺しちゃいけないと思うことで理性を保てていました。
流産って女性(妻)だけのことじゃないですよね?
妊娠できるのは女性だけでも、妊娠も流産も出産もどれも夫婦のことではないのでしょうか?
私は男性(夫)のことでもあると思っています。
だから、今回の流産も一緒に心を痛めて一緒に悲しんで
そして一緒に支え合ってまた次に期待しようって思ってくれていると思いこんでいました…。
そしてそのLINEから1時間半後、旦那さんは帰ってきました。
その時の私は、やっと過呼吸がおさまってきたくらいのタイミングでした。
旦那さんは背中をさすってくれましたが、
私の体に、おチビちゃんに触って欲しくありませんでした。
やっと立ち上がれるようになって、
寝室に篭りご飯も食べずお風呂も入らずにずっとずっと泣き続けました。
翌日も朝から晩まで布団から出られませんでした。
やっと泣き止んだと思っても気づけば涙が流れていて止まらないのです。
孤独で仕方なくて、ひたすら消えたいと思っていました。
おチビちゃんを守れなかった私に生きている資格ない。
21時ごろ、突然ふと
昨日の残りだからご飯が傷んでしまうわ。
と思い出し台所に行きました。
冷蔵庫に残っていたご飯をレンジで温め、ふりかけをかけて食べましたが味はしませんでした。
ソファの前に座ってぼーっとしていると親戚のおばあちゃんにもらったおかきが目に入り
なんとなく手に取って食べました。
だんだん懐かしい味がしてきて、また涙が溢れました。
そして23時を過ぎた頃、突然スイッチが切り替わるような感覚がありました。
その直後から、ピタッと涙が止まり気持ちがふわっと少しだけ軽くなったのです。
そして、旦那さんが私の隣に座り 前日の出来事を謝ってくれました。
絶対に旦那さんのことは許せない。
もう好きになれない。
と思っていましたが後悔してすごく反省している旦那さんを見て、許しました。
というより、23時にあったあの感覚の時にはすでに旦那さんを許していた気がします。
あの時 おチビちゃんが許してあげなさいって言ったのかな?
それから、私が読んで共感したある人の流産について書かれたエッセイマンガのサイトを共有し
孤独な気持ちやこれから起こるであろうことを伝えました。
流産確定
それから1週間後の検診で、流産の診断が確定となり私は自然排出を選択しました。
いわゆる「流産待ち」の絶望的な日々をしばらくの間おくることになります。
世の旦那さんに伝えたいこと
女性だけが経験する、男性にはなかなか想像のつかないことは少なくありません。
こちらで書いた生理もそうですよね。
でも「男性は体験出来ないからわからない だから仕方ない」なんて思わないで欲しいです。
「こうだから辛い、こうして欲しい」と女性から言うばかりではなく
「わからないから知りたい、俺はどうしたらいい?」と もっと男性からも聞いて欲しいです。
もちろん協力的な方もたくさんいらっしゃると思います。
ただ、妊娠が分かった時点で私たちはママとパパになったのです。
どうか、喜びも悲しみもふたりで感じてください。
流産の孤独感は本当に辛いです。
どうか、旦那さんが、パパが一番近くにいてください。
続きはこちらで流産待ちの期間をお話しています。
お読みいただきありがとうございました。