こんにちは。
ご覧くださりありがとうございます。
父のおかげで料理もできるようになり、多少の喧嘩こそあれ
順調に新婚生活を送っていた私たちです。
▼結婚生活開始のお話はこちら。
私の実家は当時の家から 車で1時間強ほどの距離でしたので、1人で帰省することもあれば
時々旦那さんと2人でも顔を出しておりました。
しかし、旦那さんの実家は遠方にあり 時はコロナウィルスの蔓延る緊急事態宣言のさなか
なかなか顔を出すことができずにいました。
義実家への初訪問
やっと緊急辞退宣言が解かれ、地方への移動も解禁されたため
晴れて旦那さんの実家に行ける日がやってきました。
結婚挨拶も顔合わせ食事会も旦那さんの両親がこちらに来てくれていましたから
家に伺うのは初めてです!
ありったけの服を出し旦那さんに3泊分の服をチョイスしてもらい
手土産をこれでもないあれでもないと探し回り
目がギンギンでなかなか眠れない前夜だったはずが太陽登って間もない早朝に目覚め
出発の時を迎えました。
旦那さんの実家には親族がよく集まることを聞いていました。
その日も各地から3組の夫婦が集いました。
気の利かない子だと思われたらどうしよう。
合わないから嫌いだとか思われないかな。
好き嫌い多いと思われたらヤバい。
お風呂とかトイレとかどうしたらいいの?
等々、ずっと頭に浮かべながらニコニコしていました。
事前に義母姉妹がたくさんのご飯を下準備してくれておりその時点ですでに超絶大恐縮です。
ただ、みなさんとっても優しくてはじめましての私に
いろいろ質問してくれたりボケたりつっこんだりしてくれました。
その優しさに対しても、
ノリの悪いやつって思われてないかな。
喋ってないで動けとイラつかれてないかな。
いない方が捗るわと思われてるだろうな。
等々無駄な不安ばかりが募りました。
とにかく笑顔でいようという思いだけはありましたが、どうだったのでしょう。
突然の異変
食事会も終わり、片付けをしていた時です。
あ、なんかヤバいかも。
義父がテキパキと掃除機をかけたりソファを動かしたりしているのに動けません。
ヤバいヤバい!どうしよう!
もしこのままパニックになったらみんなにバレちゃう!
棒立ちのまま座ることもできず全く動けなくなりました。
すると、涙が込み上げてきてさらに焦ります。
そう、私は旦那さんの家族にうつ病であることを隠していたのです。
はじめは伝えようと思いました。
結婚して、義理とはいえ両親・きょうだいになるわけですから。
しかし、旦那さんと相談ししばらく伝えないでいることに決めたのです。
◯◯ちゃんお風呂どうする?先に入る?
いえ、ごめんなさい…。
ちょっと部屋に行ってきます。
震える声で答え、どうにか体を動かして 用意してもらった客間に駆け込みました。
その瞬間、溢れる涙と震え出す全身。
吐き気や頭痛も加わり、早く抑えないとと焦ります。
焦るほどひどくなる嗚咽。
どうか部屋から漏れないようにとハンカチをくわえて落ち着け落ち着けと思い込みます。
それでもおさまらず今度は過呼吸になりました。
1時間ほど経過したとき、旦那さんが様子を見にきました。
震えながら、泣きながら、過呼吸でガタガタしている私に驚いていました。
それはそうでしょう。
私自身も驚いていましたから。
今までうつ症状が落ち着いていたのにと。
旦那さんが私を抱えながらなだめていると、義母が心配して様子を見にきてくれました。
ヤバい!抑えないと!
でも無理だわ。つかこれ話すいい機会だな。
義母は驚きつつも優しく声をかけてくれました。
結果として、パニックがおさまったのは朝の3時頃でした。
旦那さんに抱えてトイレに連れて行ってもらい、お風呂に入ることなく布団に入りました。
布団臭くなるなー。
つかはじめての家で朝風呂ってやばいなー。
そう思いながら、眠りにつきました。
義母への告白
翌朝、義両親とおばあちゃんに昨晩のお詫びをしてシャワーをかりました。
朝食後に義母に呼ばれると、私のヘアセットをしながらいろいろな話をしてくれました。
(義母は美容師)
義母は昨晩のことを深く聞こうとはしません。
でも、私は話したくなりました。
昨晩のこと、ご迷惑をかけて本当にすみませんでした。
私、うつ病で通院しているんです。
もっと早くお伝えするべきでした。本当にすみません。
なんとなく私たちも気付いていたのよ。
あなたはとっても真面目でいい子なんだけど、どこか脆い所があるのかしらってね。
◯◯(旦那)が昨日のお昼に、あなたの事気にしてるような素振りを何度かみて やっぱりそうなのねって。
でも、◯◯(旦那)はあなたのことをもっとちゃんと心配して、変化に気づけるように見ていてあげる必要があると思う。
だからそこは、ママの責任でもあるわ。ごめんなさいね。
優しく語りかけるように話す義母の言葉に私は溢れ出す涙を止められませんでした。
笑っていれば、きっと生きていくことが楽しくなるから。
急がなくていいの。
あなたはいろいろな経験をして辛かったと思う。
でも、絶対に強くなっているから自信を持って。
もう私はあなたのママなんだから、遠慮しないでなんでも言いなさい。
義母は美容室の鍵を閉めて、2人でひとしきり泣きました。
旦那さんの従姉妹との対面
リビングに戻ると、はじめて会う旦那さんの従姉妹のお姉さんがいました。
従姉妹のお姉さんは旦那さんときょうだいのように育ったと聞いていました。
ヤバい!女きょうだいはヤバいぞ!
私は幼い時から何故か女性に好かれないのです。
◯◯ちゃん⁉︎
わぁやっと会えた!
ずっと早く会いたいって思ってたの。はいこれプレゼント。
思ってたんと違う!
お姉さんはそれはそれは優しく明るく面白く、瞬時に大好きになりました。
その日はお姉さんも一緒に観光地を回りました。
お姉さんと並んで歩きながら、旦那さんのこういう所が不安になるとかムカつくとか
いろいろな思いを話すと
めちゃくちゃわかるよ。
あの子の性格上、なんとなくそうなんじゃないかなってあなたに会う前から思ってたもん。
我慢してて結構辛かったでしょ?
私でよければなんでも言って!
こんないい人世の中にいるんですねっっ!
家に戻る日
出発の日にまた、義母姉妹夫婦が顔を見せに来てくれたり
おばあちゃんや愛犬とも写真を撮ったりして帰りたくなくなりました。
不安でいっぱいだった出発前でしたが、楽しかった思い出だけで埋め尽くされました。
本当に親戚のみなさんがいい人達で、遅くなってしまいましたが会いに行けてよかったです。
コロナウィルスの猛威がおさまらず、会いに行けないまま1年が経とうとしています。
早く、何も気にせず思い切り楽しめる時が来て
お話したりお出かけしたり美味しいものを食べたりしたいですね。
お読みいただきありがとうございました。