こんにちは。
ご覧くださりありがとうございます。
今回は、うつ病が疑われる前から出社禁止を言い渡されるまでの、仕事の様子について
細かく書きます。
うつ病が疑われる前の私
勤務地
会社の規則として、通勤時間は自宅から勤務地まで片道1時間半以内と定められていました。
実家だからと言って勤務地近くに一人暮らしを要請されることはないとも聞いていました。
当時の私は、実家から通っており一人暮らしができないことも会社へ伝えていましたが
入社後3ヶ月で片道2時間半の勤務地へ異動となりました。
先輩たちも会社の規定に反していると私の勤務地を変更するよう話を上げてくれましたが
イレギュラーとして私の異動は確定となりました。
ノルマ
私の職場には、飛び級不可・降格有りの役職ランクがありました。
私は同じランクの人よりも高すぎるノルマが課されており
上司によると、個人成績が他者より高いことによる設定値とのことでした。
当初は数字に惑わされず、お客さんに良い提案をして結果を出すことを思って働いていましたが
成績が落ち込んだ時、上司に数字を意識しろと言われ その後は結果重視になっていきました。
降格になることはありませんでしたが、成績が落ち込んでもノルマは下がらなかったため
個人成績が私より低い人に役職ランクを抜かされることが何度かありました。
悔しいと思いつつ、達成できるから課されると信じて不満を言うこともありませんでした。
業務量
業務の内に他部署と連携した取り組みが5つありました。
私たちの部署はその中枢に位置し、それぞれの部署に対して選抜された人のチームで関わりました。
私はそのうちの4つのチームに選抜されており、他の人と同じ通常業務(ノルマ固定)だけでなく
会議参加や資料作成、部署内のヒアリングなど4部署分の業務を加えて
就業時間内に働かなければなりませんでした。
また、4部署に関わりがあるということはそれぞれへの結果を求められていることになり
通常のノルマを達成すること、他部署の取り組みに対する個人の結果を出すこと、
そして他の人が他部署に対する結果を出せるよう動くことも求められました。
さらにしばらくすると後輩指導も業務に加わり、どれを切り捨てていいかがわからず
とにかくすべて中途半端にはしないようがむしゃらに働きました。
時間に追われながらも、すべてこなせるのが当たり前と思い朝晩残業をしたうえに
休憩時間もほとんど休めず、お菓子などをつまみながら仕事をしていました。
業務に対する成果
ノルマを達成することと、他部署の取り組みに対する個人の結果を出すことはクリアしましたが、
他の人が結果を出せるように動くことは難航しました。
自分が成果を上げて他の人の士気をあげようと努力しても、それぞれの業務が多いからこそ
私がやってくれるなら自分はやらなくていいという風潮になってしまったのです。
実際に、取り組みに対する成果は私だけの成績でほとんどが全国上位をとれていました。
仕事以外
毎日終電のため家に着くのは深夜1時、それから夕食ですので食欲がわきませんでした。
深夜3時頃に布団に入っても仕事が不安で1、2時間は眠れないまま過ごし、
目覚ましより早く起床して朝食をとらずに急いで出勤していました。
夢でも仕事をしていたり、遅刻する内容に飛び起きる毎日で朝から疲れていました。
休日は、なかなか友人や恋人と合わなかったため1人で過ごすことが多く
仕事をしていなくても頭の中は仕事で埋め尽くされていました。
また、家族との会話はほとんどゼロでした。
話しかけられても「うん」「ううん」で返答し用事がなければ部屋でぼーっと過ごしました。
うつ病が疑われ始めた頃の私
更なる上からの要求
日を増して上司からより上の成果を求められることが多くなっていきました。
特に他部署との取り組みへの成果を私以外の人が上げられるように
もっと考えてアプローチしろと言われるのです。
それまでは、私が率先してその取り組みに対する成果をあげようとばかり考えてやっていましたが
逆効果だったので私はある時から一切やらなくなりました。
するとこれまで以上に他の人たちがやらなくなっていき、全国成績が一気に落ちました。
そればかりでなく、それぞれの成績に対して個人表彰があったのですが
「私は1位が当たり前」だからと、表彰すらもされなくなりました。
イライラ
成績やノルマ等に対する待遇だけでなく、他の人たちの士気の低さにストレスが積もっていきます。
口調もどんどん強くなり、少しでも間違っていると思うことには先輩や上司でも意見していました。
そしてある日突然、自宅から1時間ほどの勤務地に異動になりました。
そこは全国成績が毎度ビリに近く、全員の士気が低いように感じました。
そこでも引き続きノルマや業務量は変わらず、またあまりにも他人任せな人の多さに
毎日イライラして口論も多くなりました。
異動後の成績発表で、私はこの勤務地の成績を上位に上げることができず
そのとき何かが折れたような感覚になりました。
仕事中の異変
何かが折れたような感覚の後も、仕事ではバリバリと休む間もなく働いていました。
しかしある日、通常通り働いていた時に突然 悲しくもないのに涙が流れました。
急いでトイレに駆け込み涙が止まるのを待ってから席に戻ってもまた流れるのです。
さらに、お客さんへの提案中に尋常ではない量の汗が噴出し寒気や震えも出るようになりました。
また、通勤の時間が無駄だと考える私は歩くペースもかなり早かったのですが
そのころは亀よりも遅いスピードでしか歩けなくなっていました。
出勤時に着る服を選ぶのにも時間がかかるようになり、
着た服を部屋中に脱ぎっぱなしにして着まわすようになりました。
食事は親が用意してくれるものしか口に入れなくなり、仕事の日は夕飯だけ食べていました。
自宅での異変
自宅では食事と入浴以外は常に自室にこもっていました。
仕事中だけでなく常にイライラが付きまとい、誰とも話したくなくなり
家族との会話は皆無 さらに恋人とも連絡を取りたくなくなっていきました。
好きな芸能人や趣味等にも楽しい感情が湧かなくなりぼーっと出来ることが貴重でした。
自室では暗闇が一番落ち着くため、日中でもシャッターを下ろしてできるだけ暗い環境におり
椅子やベッドに座るよりも地べたに三角座りでいるのが最も落ち着く体勢でした。
はじめのうちはぼーっとすることだけをできたのに、
だんだんと1人になるたびに死にたい消えたいと考えるようになっていきました。
死ぬ方法や死んだ後のことを考えているといつの間にか夜中になっていることが多く
そう思っても死ねない自分に腹が立って毛布をかぶって大声を出したりしました。
何もしていないはずなのに、部屋はどんどん散らかっていき親に心配されることもありました。
出勤禁止
私の勤務地のエリアマネージャーが精神疾患の休養から復帰して約1ヶ月後に、
私はそのエリアマネージャーに呼び出されました。
2週間の出勤禁止が言い渡され、その間に心療内科を探して診てもらえと
もしそれまでに予約が取れなければ期間を延長するとのことでした。
突然そんなことをまさか私に言ってくるなんて、何のつもりだと腹が立ちました。
しばらく言いつけを無視して毎日出社しましたが、忙しいのにたびたび呼び出されては
出社するなと言われるのがストレスになり、壊されると思って渋々応じたのでした。
応じたにもかかわらず、その2日後の表彰式で私が複数受賞があるからと今度は出勤命令があり
周りの人たちに「出社停止じゃないの?」と言われ不快でした。
さて、出社禁止とはいえ親にはそのことを言い出せず、しばらくは病院も探さず公園出社しました。
通常通り駅まで親に送ってもらい、亀の歩調で公園に移動して
ベンチに座って夜まで鴨の群れを眺める日々の始まりです。
ある日の夜、上司から病院探しの具合を聞かれましたが何も探していないことを伝えると
2日後までにリストアップしておくと言われました。
約束通り上司は2日後に10件近くの病院をまとめてそれぞれの特徴などをプレゼンしてきました。
そこまでされては行くしかないので、候補を2つに絞り
残りの出社禁止日数中に予約が取れた病院へ行くことになりました。
当時の私は無意識のうちに自分の顔を見ないようにしていたようで、
ふと鏡を見た時に自分の顔が青白く目の下のクマが真っ黒で髪がパサパサなのを確認して
ほんの少し何か異変が起きているのかもしれないと感じました。
その当時の体重は30キロ台まで落ちていました。
当時を振り返って
振り返ると、どうして働けていたのだろうと不思議に思います。
もっと自分のために「無理です」と言えばよかったと後悔しています。
能力が低いからできないんじゃない、私は十分できていたんだよと教えてあげたいです。
もしこの記事を読んでくださっているあなたや近くの方が、当時の私に似ていると感じたら
早めに病院に行ってください。
でも、私のように病院に行くのが躊躇われる方は
どうして病院に行きたくないのかをご自身に聞いてみてください。
違ったら恥ずかしいから、うつ病だと認識したくないから、他人に迷惑をかけるから…
きっと理由があると思います。
その答えが出てから、このままでいいのかをもう一度考えてください。
かくいう私も、病院を勧められた時に「なぜ行きたくないのか」「なぜ行く必要があるのか」を
きちんと理解していればもっと早く自分を休ませてあげることができたと思います。
特に心療内科は新規の予約が取れなくて有名ですから、
予約が取れないから行かないということにならないよう祈ります。
これからどうするのかは他の誰でもなくご自身が決めることですので
しっかりご自身と向き合ってみてくださいね。
病院の予約から始まる続きはこちらでご覧ください。
お読みいただきありがとうございました。